アンビル式剪定鋏の切れ味の秘密
太い枝がサクサク切れるアンビル式剪定鋏。その切れ味の秘密をお届けします。
■アンビルとは?
アンビルの英語表記は「anvil」。
日本で言う金床(かなとこ)のことです。ハンマーで金属を叩いて加工をする際に金属を乗せる平たい台を指します。
■アンビル式剪定鋏の仕組みは?
アンビル式剪定鋏の刃は、受刃が平たい台状(アンビル)になっています。
一般的な剪定鋏(バイパス式)が上下の刃を交差させて切るのに対し、アンビル式剪定鋏は刃をアンビルに当てて切断します。包丁とまな板のような関係性です。
■なぜアンビル式だとよく切れるの?
アンビル式剪定鋏がよく切れるのは、一般的な剪定鋏より切り刃が薄いためです。
上下の刃を交差させる普通の鋏は刃がある程度厚い必要がありますが(※)、アンビル式剪定鋏は片刃なので厚みが必要ありません。
刃が薄いと、枝を切る際に刃と枝の間の摩擦抵抗が少なくなります。そのため、アンビル式剪定鋏は太い枝を楽に切ることができるのです。
※バイパス式剪定鋏の刃を薄くできないのは何故?
バイパス式剪定鋏の刃を薄くすると、切るときに上下の刃がぶつかってしまう危険性が高くなります(これを「乗り上げ」といいます)。そのため、バイパス式剪定鋏の刃には一定以上の厚みが求められます。
■左利きの人にもおすすめって本当?
アンビル式剪定鋏は片刃なので左利きの方も比較的使用しやすいと言えます。
左利き用の鋏は右利き用の鋏と上下の刃の合わせが逆になりますが、アンビル式剪定鋏の場合は片刃なので合わせの影響が少なく、右利き用剪定鋏に比べて左利きの方にも使いやすくなっています。
右利き用の剪定鋏が使いにくく感じている方にはアンビル式剪定鋏がおすすめです。
■アルスのアンビル式剪定鋏は?
アルスのアンビル式剪定鋏は2種3品番あります。
1.アンビル剪定鋏ブイエーシリーズ
アンビル剪定鋏ブイエーシリーズは、果樹農家さんや造園業の方向け。特に冬時期の果樹剪定におすすめしたいシリーズです。ブイエーエイトは全長20センチ、ブイエーセブンは18センチです。剪定鋏は手のサイズに近いものを選ぶと使いやすいです(手のサイズは手首の一番上のシワから中指の先までを測ってください)。
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2.アンビル式剪定鋏ミニエース
アンビル式剪定鋏ミニエースは軽くて持ちやすいサイズ感。どなたにも扱いやすい、庭木の剪定で活躍するアンビル剪定鋏です。
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■使用後のメンテナンスは?
使用後は、刃をお湯(水よりも揮発性が良いためお湯がおすすめです)や刃物クリーナーを使って汚れを落とし、しっかり水気をとって保管してください。刃には機械油を塗布するとサビの発生を抑えることができます。
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