創業148年 大阪堺の刃物メーカー・アルス〈公式〉園芸刃物ショップ

庭木の台風対策・暴風対策は?強い風から木を守るための剪定方法

庭木の台風対策・暴風対策は?強い風から木を守るための剪定方法

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こんにちは。アルス公式オンラインショップのアルスケです。

大きな被害が出ることも珍しくない台風や豪雨。
この週末も東北に台風が上陸する予想が出ています。

お庭に木を植えている場合、特に強風に注意が必要です。

強風で庭木が折れたり倒れたりすると、

・ぶつかって窓ガラスが割れる
・電線に倒れかかって停電を起こす
・車やカーポートを傷つける

といった被害の恐れがあります。

もちろん庭木そのものも大きなダメージを受けます。

そこで今回は、樹木医の畑明宏さんに伺った庭木の台風・暴風対策をお伝えします。

※対策は、台風や暴風の影響が出る前の安全な時に行ってください。
雨や風が強くなってからの庭作業は大変危険です。

庭木の台風・暴風雨対策

庭木の台風・暴風雨による強風対策として有効な方法は大きく分けて2つ。
ひとつは、枝の剪定。もうひとつは、支柱を立てることです。
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対策1.枝の剪定

強風による影響を減らすため、枝を剪定しましょう。

枝を切るときは「樹高を低くする」ことを意識してください。木が低くなれば、強風の影響を受けにくくなります。

実際に枝を剪定するときは、下図の①~④のように剪定しましょう。

台風対策で剪定する枝

(イラスト:畑明宏さん)

樹高を低くする

①樹高を低くする
高く伸びた枝を剪定します。①の位置で切断しましょう。

平行枝

②並行枝を切る
同じ向きに上下並んで生えた枝を並行枝(へいこうし)と呼びます。
並行枝は強風の影響を受けやすいので、いずれかを剪定しましょう。

交差した枝

③交差した枝を切る
枝と枝が交差している場合は、風でぶつかり合って擦れ傷が発生する恐れがあります。
いずれかを剪定しましょう。

車枝

④車枝(くるまえだ)を切る
幹や太枝の先に何本も枝が伸びている部分を車枝(くるまえだ)と呼びます。
枝葉が多く、強風を受けると木に負担が掛かってしまうので、剪定しましょう。

ワンポイントアドバイス
大きな枝を切るときは、切る位置に注意しましょう。

枝を切る位置

例えば上図のような枝の場合はどこを切るのが適切でしょうか?

①枯れ枝が残ってしまう

①で切った場合は枝を残し過ぎているので、枯れたところから幹に腐朽菌が入って枝が腐ってしまう恐れがあります。

③幹に傷が残る

③で切った場合は、まるで深爪したように幹に傷が残り、その部分から腐ってしまう恐れがあります。

②木にダメージが少ない

つまり、最適な切断位置は②です。
②の位置で切れば自然に切り口が塞がり、木へのダメージを最小限にできます。

枝を剪定する時は、ぜひ気を付けてみてください。

✓引き込み線に当たる枝にも注意
電線と家庭をつなぐ引き込み線に庭木の枝が掛かっている場合にも注意が必要です。電線や電話線が切れてしまわないよう、線に当たりそうな枝は切っておきましょう。

対策2.支柱をつくる

もうひとつの有効な強風対策は、支柱をつくることです。
支柱を立てる時は、どの向きから風が吹くかを調べ、適切な位置に立てましょう。

●1本支柱を立てる

風向きに対し、受け止める側に支柱を立てるのが効果的です。

●2本支柱を立てる

また、支柱を2本立てて幹とロープで結ぶのも効果があります。

尚、ロープはピンと張らず、少し緩みを持たせておくのが大切です。
木は揺れることで強風の衝撃を逃がしているので、ロープで固定されてしまうと風の衝撃を直接的に受けてしまいます。

お庭や木に合わせ、やりやすい方法で庭木の台風・暴風雨対策を行ってください。

作業に便利な園芸刃物

ノコギリが取り付けられる高枝切り鋏

庭木の剪定には高枝切り鋏が便利ですが、樹高を低くする際には太めの枝を切る事もあります。そんな時に活躍するのが、ノコギリを取り付けられる高枝切り鋏です。

ノコギリメーカーでもあるアルスのノコギリは付属品とは思えないほどの切れ味を発揮。厚みのあるしっかりした刃で太めの枝も切断できます。


\講師プロフィール

畑先生の写真

畑 明宏(はたあきひろ)

1967年生。兵庫県西宮市出身。ガーデニング研究家、樹木医。2014年に独立後、奈良市で土壁と木の家に暮らしながら、家族5人分のお米と野菜を自らつくる。現在はNHKテレビ『ぐるっと関西おひるまえ』にも講師として出演中。著書に「コップひとつからはじめる自給自足の野菜づくり百科」「ペットボトルからはじめる水耕栽培とプランター菜園」など。

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