見る人を郷愁に誘い込む芳賀一洋さんの立体絵画

2020.1.21

見る人を郷愁に誘い込む芳賀一洋さんの立体絵画
見る人を郷愁に誘い込む芳賀一洋さんの立体絵画

東屋(あづまや)(2006年制作)

芳賀 一洋(はがいちよう) Ichiyoh Haga

立体画家
1948年東京生まれ。1996年より作家活動を開始。企業への作品提供やTV番組の美術協力など実績多数。著作に「しぶ~い木造機関庫をつくる」(イーブックジャバン)や、写真集「錠前屋のルネはレジスタンスの仲間」(書苑新社)などがある。
日本ドールハウス協会 名誉会員
株式会社ミクロコスモス 代表
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ノスタルジックな世界を精巧な技術で表現し、見る人を郷愁に誘い込む芳賀さんの作品。その高い芸術性から「立体絵画」と評され、欧米をはじめ世界中で高い評価を得てきた。
「もともと気晴らしのために始めたんです。当時経営していた商売の資金繰りのことで頭が一杯で、なにか手を動かすことでもして気の休まる時間が欲しかった。」
作家活動を始めてからすぐに都内の有名デパートやホテルでの個展開催が決まり、マスコミにも多く取り上げられた。
「翌年には経営していたすべての店をたたんで作家活動一本でやっていく決心をしました。それからは一日中制作に没頭して、少し寝たらまた制作、という生活でした。」
そんな暮らしの中から、栃木県真岡市からの依頼で制作した「昭和初期の真岡駅」や、石ノ森萬画館からの依頼で制作した「トキワ荘」など、次々と芳賀さんの代表作が生まれていった。

見る人を郷愁に誘い込む芳賀一洋さんの立体絵画
見る人を郷愁に誘い込む芳賀一洋さんの立体絵画

青春の北池袋(2002年制作)

見る人を郷愁に誘い込む芳賀一洋さんの立体絵画
見る人を郷愁に誘い込む芳賀一洋さんの立体絵画

サンドニの夜(2008年制作)

見る人を郷愁に誘い込む芳賀一洋さんの立体絵画
見る人を郷愁に誘い込む芳賀一洋さんの立体絵画

デカルト通り48番地(2011年制作)

型紙で引いた線に沿って0.1mm厚の洋白をカットする。iDチョキのグリップはレッド。ブレードはクラフトタイプを選択。
「このハサミは安定していてとても切りやすいです。」

仕事へのこだわりは?との質問に手を止めること無く「こだわりはないね。良いものを作ろうと思うのみです。」という返事がかえってきた。

見る人を郷愁に誘い込む芳賀一洋さんの立体絵画

ここは昭和30年頃に父親が自分の車のガレージとして建てた小屋なんです。それ以前は少しばかりの野菜が植わっていた庭で、そこで採れたミョウガがよく朝食の味噌汁に入っていたのを覚えています。」

見る人を郷愁に誘い込む芳賀一洋さんの立体絵画

アトリエに併設されたギャラリー。作品の中の風景にピアノのBGMがゆっくりと溶け込み、時間が止まったような錯覚を覚える。

見る人を郷愁に誘い込む芳賀一洋さんの立体絵画

愛用の道具 Favorite tools
iDチョキ(グリップは左右ともレッド。ブレードはクラフトタイプ。名前をレーザー刻印)

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