アルスコーポレーションについて
アルスコーポレーション株式会社は、明治9年に大阪府堺市で創業されて以来、145年以上にわたって製造業を営んでいます。
アルスは安定した製造プロセスを確立し、職人の技術に依存せずに高品質な刃物を生産するため、独自に工場機械を開発し、試行錯誤を繰り返してきました。
その結果、量産によりコストを抑えながら安定した品質の刃物の供給を実現しました。
アルスの製品群の中でも、ハサミとノコギリは当社の技術の粋を集めた象徴的な存在です。
ハサミでは、製造における最も繊細な工程である”反り出し”をはじめ、全研磨工程を自社の技術で自動化に成功しました。
ハサミは、刃の裏の”反り”、刃幅と角度、上刃と下刃を固定する適切なトルク、そして刃先に均等な力が伝わる形状と面積など、細部にわたる要素の精密な調整によってその品質が保証されるツールです。
アルスはこの一つ一つにこだわり抜き、少ない力で驚くような切れ味を実現しました。
ノコギリでは、従来では刃先を左右交互に振って板厚以上の幅にする”アサリ分け”という加工方法を採用しておりましたが、製造に時間がかかり、切断面が荒れることが問題とされていました。
この問題を解決するため、アルスは”アサリわけなし”の技術を世界で初めて開発し、切断物とノコギリの隙間を適切に保ちながら、より滑らかで美しい切り口を実現しました。
現在でも”アサリわけなし”のノコギリは、抜群の切れ味と断面の美しさから世界中で愛用されています。
この他にも、1,100万丁を超える販売実績を持つ多用途ハサミ「クラフトチョキ」や、電動ツールでありながら手作業のような美しい仕上がりを実現する「刈込電動バリカン」など様々な製品や技術を今も生み出し続けています。
そして、長年蓄積された研磨や切断方法に関するノウハウを活かし、他分野の展開も進めています。
上述のハサミの”点接触で切る”や、ノコギリの”綺麗な断面で切削する”ような用途にとどまらず、丸刃、ストレート刃や波刃、メタルソー、トムソン刃、粉砕刃など多様な切断手法を駆使して、日本の産業の「切る」工程をお手伝いするために、様々な製品を提供し続けています。
今日、アルスは自動車から半導体、さらには樹脂、食品、医療、省力機械、土木、建築に至るまで、幅広い業界に刃物を提供しています。これにより、従来の園芸用刃物ではフォローできなかったお客様のニーズにも応えています。
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